■治験例(4)ぎっくり腰

28代男性。職業;サービス業
身長165cm,体重65kg(ここ1年で10kg減) 

お酒:×,タバコ:20/
大便1/日(下痢ぎみ)小便3時間おき 

睡眠/5時間(寝つきが悪い) 血圧105/57脈拍84

 
【悩み】
昨晩、風呂場で滑った。その後、座位・立ち上がり時に腰が痛い。慢性的な腰痛もあった。

【視診・問診・検査】
 立位で、右肩が大きく上がっている。
安静時痛(-)、立位時痛(-
これまでの病気・ケガ;腰椎椎間板ヘルニア、右膝ねん挫。
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趣味・運動;定期的には何もしていない。
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治ったら何をしたいか?;別の部署に行きたい
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眼瞼痙攣(+
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稼動域検査(ROM);腰部左側屈制限あり。
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経絡(ツボ)検査;右大腸経が実(+)。左下腹部に筋スパズム(凝り)
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整形外科テスト;側わん(-)、SLR(-)、バルサルバ(-

【方針】
整形外科テストにより、今回の腰痛はヘルニア(椎間板の突出)によるものではない、と判断。腰部の筋肉・筋膜の問題とみる。

【施術】(90分)
 昨晩からの症状(発症後72時間以内)のため、まず①アイシング。その後腰部の筋肉を②緩める(ストレッチ:伸ばすの反対)「筋膜リリース」療法。これらにより、血管を拡張させた。P物質(痛みの原因)を静脈流にのせて回収し、動脈流によりタンパクなどの栄養を運ぶ。そうすることで、傷んだ筋繊維の修復を促進させる。

まず、「筋膜リリース」法を行う。
その後、腰部(後面)の負担を減らすために、腹部(前面)の筋肉を強化(活性化)し腰部をカバーする。そのために腹筋(腹直筋と大腰筋)をしてもらう。自前の“コルセット”作り。

【評価】
少しは楽になったが、腰部の左側屈時まだ制限がある。

そこで、腰部とは別の問題、と判断。
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経絡(ツボ)検査;右大腸経が実(+)より、右前腕に着目。肘の内側のツボ「曲池(キョクチ)」に陽性(実)反応あり。左回りで溜まり過ぎた気を抜き、再度腰部の左側屈検査を行う。

今度は、痛みがほとんど消えていた。

【分析】
 今回は、腰部の筋肉の問題もあったが、大腸(特に、S字結腸。直腸付近)の問題もあったと考えられる。大腸の前半部分は便自体に水分を多く含んでいるが、後半部分では水分が吸収され固形となっていく。この機能が衰えると、水分が充分吸収されず「下痢」となる。睡眠不足(寝つきの悪さ)が、脳→脊髄→仙骨→S字結腸の信号(自律神経)の誤作動を起こしたとも考えられる。

【指導】
◎ 腹巻
 (内臓、特に大腸の機能を損なわないように)

※ 注意:この【施術】法は万人向けではありません。
 ⇒ このように当院では、個々人に合わせて【施術】法を選択しますので、施術前には必ず【問診】【検査】そして、【施術】法の確認(説明・合意)を行います。
   
この内容についてご不明な点は、電話などでお尋ねください。
場合によっては、医療機関でのレントゲン/血液検査等を先にお願いすることもあります。

  

 

イラストは、『http://www.matsudo-yaku.or.jp/shop』より

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