■治験例(2)座り込んでしまう

25歳男性。学生。
身長170cm,体重60kg 

お酒:少々,タバコ:10本/

 
【悩み】
ここ2週間、立っているのがシンドイ。腰痛もある。駅で電車を待っていても、12分立っているだけでしんどく、座り込んでしまう

【問診の中で、】
そう言えば2週間前、
長時間の車の運転をした。その後ツライ。
痛みは腰部のみ。
お尻や足への痛みはない。

【検査の中で、】
立位からのけぞる姿勢がツライ。  

 以上の点が特に気になりました。

【施術】(計30分)
問診・検査 で
腰の前彎(わん)がきつく(=反り過ぎ)、これが腰だけの痛みを作りだしている、と考えました。
この腰の過前彎(わん)を正常に戻すため、まず
大腰筋(だいようきん。腰と股のつけ根をつなぐ筋肉。これが凝ってくると緊張し、お互いを引っ張り合う。よって、立った姿勢では反り返ってしまう)の緊張を取除くため、筋エネルギー志向テクニック、ストレッチ、股関節の牽引法、促通位・筋膜リリース法を行いました。すると引っ張り合う力が軽減し、仰向けで寝ても腰はぴたりと床についていました。更に腰の反りを作りやすい大腿直筋(だいたいちょっきん。骨盤のコシボネと膝下をつなぐ筋肉。これも緊張すると骨盤が前方向に回転し、腰の過前彎(わん)ができやすい。)も同様に施術しました。

【施術後の評価】
施術後、暫く立ち続けてもらいましたが、10分経っても問題はありませんでした。

【分析】
本人は「腰(後ろ面)に問題がある。」と考えていたが、実際施術を行ったのは腹部(大腰筋)・太もも(大腿直筋)。いずれも前の面でした。
このようなことは、問診・検査を行わない限り判らなかったでしょう。もちろん、普通に後ろ面だけの施術では、症状の改善も見られなかったと思います。

【指導】
◎ 腹筋の強化
 (腹直筋は、みぞおちと恥骨をつなぐため、しっかりと力が入れば骨盤の前方回転は予防できます。これを狙います)
◎ 一輪車、バランスボール、ムービングディスクの上に立つ
 (いずれもお腹に力を入れないとできません。こうすることで、腰への負担は軽減されます
◎ 太もも前面のストレッチ
 (これも、骨盤の前方回転の予防を狙います)

【参考】 
たとえば、
▼ ハイヒールを履く人
▼ 妊婦、お腹の出た人
▼ 後軸加重(つま先でなくかかとに重心を主に置いて立つ)人

これらの方も、同様の原因が考えられます。

※ 注意:この【施術】法は万人向けではありません。
 ⇒ このように当院では、個々人に合わせて【施術】法を選択しますので、施術前には必ず【問診】【検査】そして、【施術】法の確認(説明・合意)を行います。
   
この内容についてご不明な点は、電話などでお尋ねください。
場合によっては、医療機関でのレントゲン/血液検査等を先にお願いすることもあります。

 代表☎: 076-224-0220   お急ぎ☎: 090-2838-1078